2012/06/20

結婚しました (結婚式当日 その②)


【ご報告】
先日、平成24年6月1日、ドイツはバイエルン州フェ―ルドアーフィングという小さな町で挙式をしました。
この日は、親族、家族そしてミュンヘン在住の友人たち23人とともに過ごした忘れられない一日となりました。遠くからもお祝いのお言葉、本当にありがとうございました。

そんな一日をブログに綴っておきたいと思います。

結婚式当日 その①」のつづき
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会場は、シュターンベルグ湖に浮かぶローゼンインゼル(薔薇の島)。私たち2人と23名のゲストでいざ島へ。 船を操縦するのは、ウリ氏の仕事関係での個人的な知り合いの方にお願いしました。彼は、伝統衣装レーダーホーゼに身を包み登場。彼の所属する団体は、船の操縦から、島についてのガイドまで、この島の総合案内役を担っています。
バイエルン王国マクシミリアムⅡ世は、日帰り用の休養地にするためにこの島を買い取り、そこにカジノと呼ばれる小さなお城を築きました。
挙式会場はそのカジノの中の一室。




日帰り用なので当初は寝室も大きな台所も設計されていませんでした。今は展示物として、マクシミリアムⅡ世の息子で、ノイシュバンシュタイン城を建てたとして有名なルートヴィッヒⅡ世が使用していたとされる、ベッドが置かれています。残念ながら、私たちの結婚した6月1日はまだ数えられる程度のバラが咲いているだけでした。満開時には、このカジノの前のバラ園は鮮やかな赤紫や真っ赤に染まったバラで美しく彩られます。



挙式は午前9時。
私たちの挙式担当者であり立証人である、フェ―ルドアーフィング町戸籍課のロートダウシャーさんが笑顔でお出迎え。
彼女もまた伝統衣装ディアンデル(Dirndl)を着用していました。
 立証人=ディアンデル
 新郎=スーツ
 新婦=振袖
と、三人三様。
カジノ入口に、私たち2人を残し、ゲストは会場内へ。
入場曲に2人が選んだのは・・・ 久石譲さんの「Summer

挙式は45分間。
入場(Einzug)→ 立証人からの挨拶 → 指輪交換 (Ringwechsel) → 立証人からの詩の朗読 → 婚姻書の読み上げ → 新郎新婦と証人による署名 (Unterschreiben) → 婚姻成立 → 立会人(ゲスト)一人ひとりとの挨拶 (Gratulation) → 集合写真 → 終了



挙式の流れはだいたい上に記した内容ですが、今回は立証人との事前打ち合わせで、
私は一つ詩を読むので、誰かゲストで詩を読みたい人がいたら、ぜひ詠んでください
と言われており、私は父に頼むことにしました。
そこで、父がドイツに持ってきたものは、三句の俳句でした。実は、この日のために母が図書館に通って、三句を詠んだらしいのです。
俳句の内容は、普段は思っていることをすべて口にしない2人の気持ちがたくさん詰まった温かく、でも娘を遠くに嫁がせる切なさが伝わってくる俳句で、涙もろい私をさらに涙で目をいっぱいにさせるものでした。この三句は立証人に最初に言われたように、指輪交換の前と後、そして立証人からの詩の朗読の後に最後の句が詠まれることになりました。最初の二句は母が、そして最後の一句を父が朗読。

そして私たち2人と、私たちの立証人による署名の時間。
新郎側の証人は、この日のためにスペインからかけつけてくれた友人。
そして、私の証人は大切な妹にお願いしていました。
彼女にとっては初めてのドイツ、初めての人たちばかりの中で、最後は堂々と漢字でサインをしてくれました。署名する彼女の姿をみただけで、感激してした私はまたうるうると涙を流す始末。

こうして、サインが揃い婚姻が成立したことをロートダウシャーさんが宣言をする。
その後は、「Gratulation」といい、会場のゲスト一人ひとりと握手や肩を抱き合って祝福していただいた時間をもちました。
「Gratulation」にて。

この時もすでに、涙で化粧が若干とれてしまっていたけど、そんなことはお構いなしで、一人ひとりに挨拶をしていきました。
足が悪く、最近まで保養地でリハビリを一生懸命していた私のドイツでの祖母、留学時代に一人言葉もろくにできずに小学校教育の授業であたふたしていた私を気にかけてくれていた友人、私たちの結婚指輪を制作してくれ、当日は朝からカメラマンのアシスタントとして協力してくれた友人、ケルンの家族や日本から代表で駆けつけてくれた父・母・妹、本当に感謝するばかりです。
この「Gratulation」の時間がゆっくりとれたのも、薔薇の島での挙式は一日に数組しか受け付けていない、しかも島には船で渡らないといけないという条件があるからかもしれません。

挙式のあとはシャンパンで乾杯!つづく

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