2012/01/24

メルケルと噂の閣僚たち

女性の首相に、
戦争孤児のベトナム系ドイツ人の副首相、
同性愛者ということをカミングアウトしている外務大臣、
そして車いすに乗る財務大臣。


一般的に、これまで政治の表舞台には登場することがまれだった少数派(マイノリティー)がそろった閣僚たち。


そんな内閣がここドイツには現在存在しています(2012年1月現在)。


そのあたり保守的な日本で育った身としては、なんだかとても画期的かつリベラルだという印象を受けますが、みなさんはどう感じられるでしょうか。




【噂の閣僚たち】
メルケル首相
女性初のドイツ首相。
首相として現在第2期目。
物理学者として原発擁護派の立場だったが、
福島原発事故以来、原発稼働延長を取りやめた。

  • アンゲラ・メルケル首相(57歳):物理学者。初の女性首相       
  • フィリップ・レスラー副首相兼経済技術大臣(38歳):医者、政治家。

  • ギド・ヴェスターヴェレ外務大臣(50歳):弁護士、政治家。

  • ヴォルフガング・ショイブレ財務大臣(69歳):政治家



2010年に入籍を果たしたヴェストヴェレ外相
以前、BBC記者が英語でなげかけた質問に対して、
質問の内容に答えるのではなく
「ここはドイツなんだから、まずはドイツ語で話したまえ」
という旨の珍回答ぶりを見て、
個人的にとても印象が強い外相。
プライベートも包み隠さず、
同性愛者であることをカミングアウトした。


レスラー副首相。
戦争孤児として、9ヶ月の時に養子縁組のためベトナムから当時の西ドイツに連れてこられる。
そのハノファーで医学を学び医者に。若さあふれるFPD(自民党)党首。 
 






ヴォルフガング財相。
保守派政党ドイツキリスト教民主同盟(CDU)の党首も務めた。CDUの中でも特に保守派。1990年の選挙イベントで暗殺犯に銃を撃たれ、命には別条がなかったものの、彼のボディーガードは負傷し、ヴォルフガング自身も事件以降車いす生活を送っている。      



多様性あふれるメルケル第二期内閣。
だから、多くの国民はこの内閣に共感し支持している!

と、物事はそう簡単にいくものではありません。
結局は、「この内閣は女性がこんなにいるからイイ内閣だ」なんて、必ずしも声を大にして言えるわけではないと、こちらの例からしみじみ思う私でした。

ドイツの政治も、経済同様混迷中。。。

2012/01/17

子どもがかわいすぎる!

タイトルの日ばかりではないけれど、

基本、平和村で暮らしている子どもたち、みんな子どもらしくそしてかわいい


毎日仕事で子どもたちを直に相手にしていると忘れることがある。



それは

・重い病気や怪我を負っていること。

平和村にいる子どもたちは、ドイツで度重なる手術を受け、脚に創外固定器具をつけていたり、ギブスをはめ杖をついているので、見た目はいかにも「重い怪我を負った子どもたち」。生まれつきの内科系疾患を患っていたり、骨髄炎や幼い頃の骨折をそのままにしていたため、骨が片方だけ正常に伸びず、両脚の長さが違う子どももいる。生まれつき、指が5本に分かれていない子どももいる。そして幼児期に銃弾で重傷を負った子どもや、地雷で片足・片腕を失った子どももいる。

私はそんな彼らを相手に仕事をしているけど、そんなことも忘れて「これ運んで」だの「早くしないと病院に送れるんだから。とにかく急いで」だの、「あなたの部屋は汚すぎる、すぐに掃除しなさい」など容赦ない。
彼も彼らなりに自分の体で一生懸命、走って、はしゃいで、喧嘩して、なぐりなぐられ、私たち大人に叱られ、当り前だけど、五体満足の私と同じように「生きている」。

ダリー語もパシュトゥー語もポルトガル語もわからない私には、どうしても壊せない子どもとの間にある言葉の壁を感じることだって日常茶飯事。だから、自分自身も言葉以外で、一生懸命子どもに向き合ってるんだなと感じる。けど、やっぱりこんな怪我や病気に対して感覚を狂わせたらダメだ。なんでこんな状況になっているのかって社会の不条理を訴えないといけない。
平和村と出会え、そういう部分に積極的に向き合えた。



・子どもたちは両親から離れ遠くのドイツで暮らしているということ。

ドイツで治療を受ける子どもたちは、最短で半年、最長では3~4年の間、親元を離れて生活する。
いい歳した私でもやっぱり家族と会いたい!と無性に思うことがある。そんな時、私だったらメールや電話をできるけれど、彼らは一切連絡をとれない。小さい子どもでは1歳の子どももいる。親だって側で一番子どもに愛情を注ぎたいと思う。中学生頃の年齢になると、学校の友人や学校での学習をとても懐かしんで、早く国に帰りたいと願う子どもも多い。

来た当初はホームシックになって毎晩泣く子どもや、逃げ出そうとする子どもなどいるけど、子どもは本当に順応性が高いなぁと感心する。一、二週間もすると、すっかり村に溶け込んで子ども同士で遊んでる。大人が見習うべき一面を教えてくれる。
 
親の役目はできないし、したくない。「私たち親代わりしてるんです」なんて親御さんに申し訳ないし恥ずかしくて言えない。早く親のもとで暮らしてほしいなぁ。小さければ小さいほど。



先日もバグダッドで爆弾テロがあり、多くの市民が負傷したというニュースが入り、また自由を失った人が増えたんだと憂鬱な気分に。

しかし!現実には目の前に子どもがいる。
明日も楽しく元気に!


参考:カタログハウスの通販生活春号に掲載された平和村の記事
http://www.cataloghouse.co.jp/2012spring/yomimono/heiwamura/

2012/01/04

あけましておめでとうございます。

いよいよ2012年。

去年はドイツに再び渡ることを決断した年。
だからこそ、渡独前に古くからの友人や恩師と再会し、大切な家族と多くの時間を過ごせた。



[母校の桜]

今年の目標は•••
まだ決めていないので、今年の楽しみを三つ!

① 6月に父母妹ドイツ入り。
妹にとっては初めてのドイツ。姉がこれからお世話になる場所を気に入ってくれるといいなぁ。父にとっては数えきれないほど来た国ではあるけど、娘とのドイツとしては二度目。6歳だった前回とは違い、今度は一緒に各地のビールを楽しみたい。

② 8月の予定されている祖父の米寿と、父の還暦祝い。
久々の家族大集合!貴重な時間をゆっくり家族と過ごしたい。

③ ダイビングに挑戦!
水中考古学を両足つっこんでしまった人を、パートナーに持ったからには、自分自身ももぐらなければ! と言うことで、今年はダイビングするぞ。


計画立てるのが苦手な性分なのすが、分厚い手帳も買ったことだし、一年の計をすっきり短くわかりやすく書き込めたらと
思います。



一年の計は元旦にあり。

わたしの場合は、
年間計画はその年が稼働してみて始めの1ヶ月にあります。

こんな感じでのんきにスタートを切った2012年ですが、今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

平成24年1月4日